文字の部屋

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医師であり、臨床と研究にどっぷりと浸かっていた私が小説を書くなんて、思いもよらなかったのです。
そもそも本は大好き、特に推理小説。
研究と同じで、知られざる答えを求めての道程は、何とも楽しい時間を与えてくれる。
そのまま行けばよかったのですが、世の中、あまりにもつまらない医療ミスが多くて、とにかく命を扱う世界、いい加減では困る。
処女作「摘出 つくられた癌」(新風舎)は、怒りが生んだようなものです。
同時に読んでいただく方々に、少しでも医学的知識を供与できれば、医療ミステリの謎解きとともに、一石二鳥。
執筆出版という新しい世界がひろがって、ならば推理小説としても面白いものを、と以後、力まかせに書きつづけております。
おかげで、パソコンの復讐か、首がいかれてしまいました……。

【お知らせ】
・2016年10月21日(金)「女医・倉石祥子4〜死の内科病棟」が放映されました。

・2014年6月13日(金)、フジテレビ金曜プレステージで「女医・倉石祥子〜死の最終診断〜」が放映されました!!
<放映内容>
2014年6月13日(金)21時〜22時54分
フジテレビ系全国ネット
主演:片平なぎさ
出演:小池徹平/大友康平・大島さと子/佐野瑞樹/井出卓也/井上和香/徳山秀典/富田翔/モト冬樹/
   阿知波悟美/シルビア・グラブ/向野章太郎/国広富之 ほか

・2013年8月23日(金)、フジテレビ金曜プレステージで「女医・倉石祥子〜死の研究室〜」(原作:「黒い研究室」)が放映されました!!
<放映内容>
2013年8月23日(金)21時〜22時54分
フジテレビ系全国ネット
主演:片平なぎさ
出演:小池徹平、大友康平、高橋ひとみ、大塚良重、三浦涼介、名高達男 ほか

・2012年2月17日(金)、フジテレビ金曜プレステージで「女医・倉石祥子〜死の点滴〜」(原作:「死の点滴」)が放映されました !!
<放映内容>
2012年2月17日(金)21時〜22時54分
フジテレビ系全国ネット
主演:片平なぎさ
出演:小池徹平、床嶋佳子、井上順、大友康平 ほか

女医・倉石祥子 死の病室

新刊紹介

副作用解析医・古閑志保梨(8)不確定死因

副作用解析医・古閑志保梨(8)不確定死因

2018年11月

※電子書籍のみ出版しています。


大義名分に隠された無用の不合理な死……秘匿されたインフルエンザワクチンの闇とは!?

 インフルエンザワクチンが死の原因とされた症例数がゼロ? そんな馬鹿な。ワクチンが人類にとって有益なものであるということに異論はないが、副作用が全くないと評価されているのはおかしい。副作用はどんな薬にでも、どんな医療行為でもありうることだからだ。厚労省の方針に意図的な偏り、不公正、不誠実を感じた桐内製薬副作用解析室の古閑志保梨は、調査を開始する。そして同時期、このインフルエンザワクチンに別の視線を向ける人物がいた。やがて物語は殺人事件に発展して…。  美貌の副作用解析医・古閑志保梨が活躍する本格医療サスペンス小説。シリーズ通算8作目が、電子オリジナル作品として登場!

十二文病院 最期の依頼

十二文病院 最期の依頼

2018年1月

※電子書籍のみ出版しています。


その病院では、患者と家族の「一緒に死にたい」という願いが聞き届けられる

「ご主人と一緒に、あの世に旅立ちたいとおっしゃるのですね」十二文病院の院長は、太い眉毛の下の黒い双眸にやわらかな光を湛えて、先ほど着いたタクシーから車椅子に乗って入院してきた樋口加代に話しかけた。(「第二話 彫刻像」より)
 人が死亡して、三途の川をわたる時、渡し守に払う船賃が一人につき六文、と言われている。つまり、この世で契り合った二人が一緒にわたるには、合計で十二文…。日本のどこかにあるという十二文病院。そこには特殊な依頼が集まってくる。現行の日本の法律では殺人とされている安楽死さえも。命の尊厳、人生の終焉をテーマにした連作短編小説集。

偽装捜査 北陸慕情二人の女

偽装捜査 北陸慕情二人の女

2016年11月

※電子書籍のみ出版しています。


これまでの雰囲気とは少し違った作品です。廃館となった温泉宿の一室に開院したクリニック院長が、入院予定患者胡桃沢藤子との過去現在を語るのだが、その藤子は経営破たんした自身の温泉旅館の焼け跡から白骨死体で3年前に発見死亡が確認されていた。
しかし藤子の息子照次刑事は、あの白骨は母親ではないと主張する。隠蔽された事件まで発掘され、すべてが明らかになった時……。読者は自らの思い込みを知らされる。

女医・倉石祥子〜博士号剥奪

女医・倉石祥子〜博士号剥奪

2015年6月

※電子書籍のみ出版しています。


 医者ならば誰でもほしがる「医学博士号」。困難な研究を積み重ね、新発見新発明のあとに授与される博士号のはずだが、それが極めて菲薄な研究論文ひとつで与えられる例があることに気づいた、自らも博士号取得のために日夜研究に励む女医・倉石祥子。
 折りしも、不慮の事故で入院していた准教授が死亡する。彼は医学部改革に乗り出した学部長が期待していた人物であった。
 医学博士誕生の裏世界を深くえぐる祥子の推理は、あらゆる医療不正を許さない。

古閑志保梨6〜幻惑鎮静剤

古閑志保梨6〜幻惑鎮静剤

2015年2月

※電子書籍のみ出版しています。


 抗不安薬・鎮静剤を服用した患者が車を運転中に、自損事故、高速道路逆走を繰り返し、薬物のせいではないかと、訴えがあった。調べてみると、この患者は高齢者で、投与許容量の4倍もの薬剤が、しかも他の鎮静剤とともに処方されていた。
 これは事実である。そして薬剤・薬物摂取が原因の交通事故は日常的に起こっており、犠牲となった被害者はたまらない。
 医療上必要不可欠な薬剤であり、このような切実な現状をノンフィクションでお伝えしたほうがインパクトが強いのであろうが、副作用解析医・古閑志保梨に再び登場してもらい、事件解決とともに思いを語らせるフィクションでお届けする。
 賢明なる読者としては医療ミステリをお楽しみいただくと同時に、無垢の犠牲者を増やさないためにも、問題意識を高めてもらえれば、4年ぶりの志保梨シリーズをつづった甲斐があるというものである。

女医・倉石祥子7――死のレントゲン

女医・倉石祥子7――死のレントゲン

2014年7月

※電子書籍のみ出版しています。 


 前代未聞、両側乳癌根治手術が二人の執刀医によって、同時進行していた。まるで腕を競い合うように。まもなく第3外科教授選がはじまる。
 本命と目された准教授に次々と起こる不祥事は、誰かの陰謀か。
 一方で、一人の胃癌術後患者が診療費不払いを堂々とつづける背後には、何があるのか。患者が持っていた腹部レントゲンに写っていた物は。
 心をこめて診療にあたる女医倉石祥子。不払い患者にも、「かといって、手を抜くわけにはいかない」と普段どおりの診察をおこなうのだが、その患者の急死に、いくつもの疑問が浮かび上がる。
 佳境に入った教授選。ついに新教授が決まる。
そして直後、肺疾患で入院してきた女性患者が、祥子の予想に反して死亡する。
 怒る祥子が辿りついた人物は、すべてを操っていた・・・。

神魔の火焔(じんまのかえん)

神魔の火焔(じんまのかえん)

2014年4月

※電子書籍のみ出版しています。 


 外科医師奇羅(きら)は中学時代からの親友たちと、38年ぶりに湯ヶ島温泉夢迷荘(むめいそう)を訪れる。この地は、奇羅の恋人桜井志都美(しずみ)が消息を絶った場所であった。
 奇羅らが泊まった部屋で、若い女性が不審死をとげる。事件解明に挑んだ奇羅は、決して歴史の表舞台に現れない陰謀諜謀の存在を暴き、女性怪死の真相に突き当たったとき、恋人志都美失踪の真実を知る。
 終戦しばらくして、原子力発電所建設計画が、政治家によって水面下で進められていた。米国は地震大国日本に原発をつくってはならないと諫言した(ある外交官の回想)。
 計画が国家の方針として現実のものとなったとき、当代随一の核物理学者が強く反対したが、効果なく、半世紀、原発銀座日本は、東日本大震災で福島第一原発事故、国土汚染という、自然からの報復を受けた。
 目先の利益を国益と見誤った愚挙、すべてを人知で処理できると考える人間のおごり、がこの小説の隠れたテーマである。


死の最終診断

女医・倉石祥子6 死の最終診断

2013年4月

※電子書籍でも出版しています。


 手術後4年して、左右乳癌患者に届いた「あなたの右は乳癌ではない」という恐ろしい手紙。しかも病理組織を取り違えられた別の患者は乳癌で死亡しているらしい。
 依頼を受けた祥子は調査を開始するが、次々と奇妙な事実が判明する。折りしも、医学部長に届いた「病理誤診断実録」。誰が何の目的で。過去の病理学教授選まで絡むのか。医療の奥底にひそむ恐怖の事実。
 表紙も霧村悠康。


境界

境界 最終治療と謎のカプセル

2012年5月:静山社文庫

 同窓会温泉旅行に参加した桐生医師。偶然、40年前に授業を受けた教育実習の先生に会う。先生は桐生の初恋の女。
 その女性が露天で死んだ・・・桐生に殺人の嫌疑がかかる。覚醒剤中毒死と判明。かつて出回った覚醒剤か。
 現場となった温泉旅館に、何やら妙な湯煙が漂う。

 治療法がなく、生涯つづく病に、蝕まれる心。現代医療は患者の悩みに極めて無力である。
 疾病の原因を科学的に解明し、治療法を確立することが急務だが、現実にはまだまだわからないことのほうが多い。
 新たな視点から医療の一面を眺めた小説です。
 もちろん事件がらみのミステリですが、医師として著者がこめた思いも、読み取っていただけたら・・・。


悪医の病棟

悪医の病棟

2012年4月:徳間文庫

 医学部生浄念寺宗悦がふと手にした自費出版手記。題名が「死者のうめき声・本当に病死ですか」と、いかにも背後に大きな医療問題を臭わせている。
 内容が自身が学ぶ大学で起こったことと見抜いた浄念寺は、著者、登場する医師、患者を次々と特定していく。手記は何を訴えたいのか?
 一方で、新規医薬品の研究開発にしのぎを削る製薬メーカー。ネズミに効く薬を造っても仕方がない。人間に有効でなければ・・・。どうすれば、多額の研究開発費を使うことなく、効率よく、人間に投与できる薬を開発し販売できるか・・・。
 自由自在な人生を楽しむ浄念寺医学生の大胆な推理、緻密な解析が、やがて医療の底に潜む恐るべき実態を暴くことになる。
 私・霧村悠康の実母が被った杜撰とも言える診療、ふりかかった災厄。異常を訴え続けた母親を救うことができなかった怒り・・・。この小説は母への鎮魂歌でもある。


女医・倉石祥子 死の病室

女医・倉石祥子 死の病室

2012年2月:二見文庫

 倉石祥子シリーズ第5弾。
「死の点滴」テレビドラマ化に際して、新作の書き下ろし。
当直病院内科救急外来に運ばれてきた患者。
入院治療で回復するはずの患者が、祥子の目の前で、次々と死亡する。
祥子は判断の甘さ、不十分な治療を指摘され、当直病院をクビになる。
同じ日に運ばれてきた頭部外傷から硬膜外血腫を起こした患者は、手術で一命をとりとめたのだが・・・
何かが祥子のまわりで起こっている。
死亡した患者の娘は看護師で、母親を死なせた祥子をとことん嫌う。
自らの未熟さに悩む祥子だが、患者の血液所見を見た途端に、患者の死に大きな疑問を抱く。
誰かの意図が・・・誰かが死ななければならない・・・


覚醒・美人内科医南野由利香

覚醒・美人内科医南野由利香

2011年6月:静山社

 今回のメインテーマは「輸血ミス」。日常の医療現場で、いまだに年間50を下らない血液型不適合輸血事故、すなわち「輸血ミス」が発生している、知られざる恐ろしい現状に改善の徴候は見られない。ほとんどは確認を怠った、単純な人為的ミスである。由利香の怒りの中に、悲しみがあふれて。
 しかし、由利香が勤務するS市民病院でも、異型輸血事件が起こった。大型政党有力議員、自殺企図患者。医療事故には過敏なまでに神経を尖らせているのに、何故? 
 由利香の疑問は大きく膨らみ、真相解明に、聡明冷徹な双眸が鋭い光を放ちだす。誰が輸血の血液型を誤ったのか? ミスを犯した人物は、相応の責任を取ってもらうのが当然だ・・・。

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